密着ドキュメントから戦術解説・選手評まで幅広く執筆する、小宮良之氏の新刊。
Sportivaの連載「アンチ・ドロップアウト」からの第3弾とのことです。
面白かったー!
グロリアス・デイズ ~終わりなきサッカー人生 (SHUEISHA PB SERIES)
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小宮 良之
集英社
売り上げランキング: 55,811
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なんといっても、とても読みやすかった。どんどん読んでしまいました。
挫折・栄光・紆余曲折、普通じゃないキャリアを歩んだ選手たちのノンフィクション。
多くの選手の意外な面がどんどん出てきて、
各選手の生い立ち・キャリアを細かく追って、
都度本人や周りの選手(しかも通好みの選手たち!)のコメントで解説してくれる。
マリサポ的な読みどころとしては、
●坂田大輔
・ワールドユースのころから、ずっと海外志向があったこと
・サッカーに対して、怒りにも似た本能をむき出しにし殺気だっていた
・2005年、ラツィオへの練習参加の話も進んでいた
・テッサロニキでのELでのシティ戦についての想い
●水沼宏太
・父 水沼貴史との関係性。葛藤。生生しいです。
・水沼貴史による、宏太のキャリアについての考察・コメント。
・「俺は風間八宏にはなれなかったよ」
・2009年ナビスコ川崎戦での、GKの件。
・マリノスでの栄光・挫折。分岐点となった栃木移籍。
・乾、マイク、アーリア、といった、マリノス→代表の系譜への想い。
●松田直樹
・ヒデとの関係、代表との関係
・愛媛在籍中の学と、山雅の松田としての再会の話
また、小宮氏と親しい小林祐三のコメントもとても興味深いものでした。
特に昔からのマリサポのみなさま、ぜひご一読を!!