Number Web にてのコラム。
昨シーズンのサッカーの最大のスペクタクルは、代表チームが久保の2発のゴールで勝った中国とのゲームでも、ロスタイムまで優勝の行方が分からなかった第2ステージ最終節の2つのゲーム、ジュビロ・マリノス戦、アントラーズ・レッズ戦でもなく、天皇杯3回戦のマリノスと市立船橋高のゲームだった。
市船戦がああなった原因について。
(nariのエントリはこちら)
著者は、その原因は天皇杯の日程のおかしさなどでは無く(リーグ戦直後ということや、契約交渉はどこでも一緒)、単にJリーグのレベルが低いからなのだ、と。
Jリーグのレベル云々については、1.5軍であれくらいの試合しかできなかったということでも、それは認めざるを得ないのかもしれないが、契約云々では他チーム、特にジュビロ・鹿島は別だったのでは、と。
コラム著者は、
・決勝に出たジュビロは、監督の解雇が決まっていた
・鹿島は秋田・相馬の解雇が決まっていた
ことをあげ、
しかしそれはやむをえざる精神の発露とでもいうべきもので、もしそういうことがモチベーションを高める妙薬になるなら、毎年誰かを解雇すればいいというおかしなことになる。
と述べているが、「やむをえざる精神の発露」であっても、ジュビロ・鹿島のモチベーションは確実に違っていたように思える。
マリノスは、あの市船戦では奥・久保・中澤・松田・マルキーニョス・坂田・榎本達也/哲也などなど、そうそうたるメンバーの離脱で、「優勝して、レギュラー連中は一休みかよ」的なモチベーションの低下があったのでは、と。
「さっさと2点取ったし、あとはかるーくやってりゃいいだろ」、と。
だからといって、あんな試合になったのはしょうがない、とは思わない。
何度も言うが、1.5軍だから、ということでこんな展開になるのは、確実にチームのレベルが低いことが問題だと思う。
自分は、リーグ内の選手の、上のレベルの選手と下のレベルの選手との間が、かなり大きく分かれているのでは、と思う。少なくとも、昨シーズンのF・マリノスの場合、ベスト11名+サブ5名とそれ以外との間では、かなり差があるように感じた。
が、
もしそれを理由に、高校生にもまともに勝てないようなチームがJリーグのチャンピオンになってしまった事実に頬かぶりをするなら、われわれはどんな悪夢を見せられても文句をいうべきではない。むろん、まもなくはじまるワールドカップのアジア予選のことをいっているので、わが代表チームはそういうレベルになってしまったJリーグの選手で構成されるのである。
著者のコラム(過去のものも含め)はネガティブな結果が出たときの指摘(分析とは思えない)のみで、「これじゃあ、先が思いやられる」としか結ばず、提言などのスポーツを愛しているものとして発言が見られない。
すごく不愉快になってのエントリでした。